自分に合った勉強をすれば、第一志望合格を勝ち取れます。

学習の作法①「できるようにする-数学の計算問題」

2017年09月11日 学習の作法

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「数学の計算問題が苦手…」、「数学のテストで時間が足りない…」「ひたすら問題を解く練習をしているけど結果が出ない…」ということはありませんか?数学の計算問題は、速く正確に解けるようになることが点数アップのポイントです。ここでは、数学の計算問題が確実できるようになる勉強方法をご紹介します。

 

その前に、このサイトでのすべての勉強法の基本となる、“学習の作法”の「できるようにする」のステップをおさらいしておきましょう。

 

学習の作法①「できるようにする」には、

①満点をとれるようにする

②時間内にできるようになるまでやる

③即答できるまで繰り返す

の3つがありました。

覚えていない人、初めてこのサイトに来た人はこちらの記事で確認してみてください。

 

 

この中で、数学やの計算問題の学習に最適なのが、「時間内にできるようになるまでやる」ことです。

 

数学の計算問題の学習では、時間内に満点を取れるようになるまで、ひたすら問題を解くことが大切です。しかし、ただひたすら問題を解くのでは意味がありません。

 

よく、ひたすら問題を解くやり方でテスト勉強をしているけど、ぜんぜん点数が上がらない…というお悩みを聞くことがありますが、それはやり方が間違っているからです。

 

目標は「時間内に満点が取れるようになる」ことなので、ひたすら問題を解くにしても正しいやり方があります。

 

それは、テスト形式で問題を解く練習をすることです。テスト形式で問題を解くというのは、実際のテストと同じように決められた時間内に問題を解くことです。

 

いちばんわかりやすいのは、適切な「目標時間と正答率」がついている問題集をこなすことです。

 

高校受験対策用の教材でいうと、『高校入試突破計算力トレーニング』(桐書房)がそれにあたります。このような教材を、時間を測りながら解き、合格ラインに達するまで何度も繰り返します。この教材の場合、時間内に90%以上正答できればOKです。

 

では、具体的なステップを説明していきます。

 

ここでは、『高校入試突破計算力トレーニング』を例に挙げていますが、目標時間と正答率が書かれてある問題集ならOKです。

1.まずは全問正解を目指す

この勉強法では繰り返し問題を解くため、答えを問題集に直接書き込まずに、ノートや別の紙に書くようにします。

 

まずは、途中式をすべてていねいに書いて一通り解いてみましょう。そして答え合わせをし、間違った問題は答えや解説を見てやり直します。

 

これを繰り返し、全問正解することを目標にします。このときも時間はきっちり計ります。

 

『高校入試突破計算力トレーニング』の場合、途中式の書き方は「計算例」として載っているので、分からなかった場合はこれを真似して一通り解けるようにしましょう。

2.目標時間内に合格できるようにする

全問正解できるようになったら、次は少しでも時間を短縮し、最終的には時間内にすべて解けるようにすることを目標にします。

 

最初は目標時間内に解けなくても、繰り返しひたすら問題を解くことでだんだんと時間が縮まってきます。

 

このとき、ただひたすら問題を解くのではなく、時間を意識しながら少し急ぎ気味で問題を解くことがポイントです。

 

このようにして学習を進めると、ただひたすら問題を解くのと違い、「最初は10分以上かかっていたけど、2回目は8分、3回目は6でできた!」という感じで達成感があります。

 

ゲームのスコアが上がっていくのと同様、楽しさを感じられる過程です。たとえば「マリオカート」のようなゲームの「タイムアタック」と同じことをしているわけですから。

 

ひとつのステージで目標がクリアできたら次のステージに進む。この繰り返しで数学や理科の基礎となる計算力が身につくのです。

3.慣れてきたら意識したいポイント

このやり方に慣れてきたら、さらにスピードを意識します。

 

まず計算方法ですが、自己流のやり方でクリアできそうなら、「計算例」の手順にこだわる必要はありません。いちばん速く解ける方法で解きましょう。

 

さらに、計算過程がきれいに書けているかとか、行を揃えて問題を写せているかというようなことは一切気にしないでOKです。むしろ、問題を写したり、計算をきれいに書いたりするのは時間の無駄です。消しゴムの使用も禁止します。消す時間がもったいないからです。

『高校入試突破計算力トレーニング』が難しいと感じたら…

『高校入試突破計算力トレーニング』では、いきなり合格できる生徒はなかなかいないのが現状です。

 

しかし、合格できなかったからと言って落ち込む必要はありません。はじめてのことをいきなり「やれ」と言われて、できる人はなかなかいません。

 

新しい内容を習得するには、計算方法をじっくり理解し、「計算例」を再現することから始めなければなりません。

 

生徒によっては、『高校入試突破計算力トレーニング』をやっていて、「時間がかかりすぎている」、「このペースでは目標時間をクリアできそうにない」、「そもそも問題がまったく解けない」、ということもあります。

 

この場合、なぜそうなるかということや、基本となる概念を理解できていないことが多いです。「比・割合」「文字式」がどういうものなのかがよくわかっていないため、自分がやっていることの意味をつかめないでいるのです。

 

「できそうもない」と思ったら、まずは詳しく解説した参考書を先に読みましょう。前の学習内容につまずきがありそうなら、そこまでさかのぼってやり直す必要があります。

 

中学内容の数学をわかりやすく解説した本としては、『語りかける中学数学』(べレ出版)という本がおすすめです。小学校内容の復習が必要なら、『学ぼう!算数』シリーズ(数妍出版)が良いでしょう。

まとめ

以上、学習の作法「できるようにする」の「時間内にできるようになるまでやる」という内容について説明しました。

 

数学の計算問題で、ちゃんと勉強しても成果が出ないという人は、ぜひこの方法を試してみてください。

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