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漢字が苦手な人も確実に覚えられる!漢字の勉強法

2018年04月30日 国語

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「漢字のテストで点数が取れない…」「難しい漢字が覚えられない…」という中学生のお悩みはよく耳にします。実際に、漢字を何度もノートに書いているのに覚えられないという人は多いのではないでしょうか。

高校受験の試験問題でも漢字の読み・書き取りは必ず出題されますし、評論や小説などの読解問題でも漢字の知識が必要です。何よりも、漢字を覚えることで語彙力・読解力が上がり、国語だけではなくすべての学習の基礎力アップにつながります。高校受験を見据えても、漢字の対策は早めにしておくべきです。

そこで、今回は苦手な人でも確実に覚えられる漢字の勉強法をご紹介します。この勉強法は、単なる覚え方のコツのような小手先のテクニックではなく、一から漢字の基礎力をアップするための勉強法です。

今まで他のやり方でうまくいかなかった人も、このやり方を実践すれば、漢字をしっかり覚えることができます。ぜひ今すぐチャレンジしてみてください!

「何度もノートに書く」学校の宿題は間違っている?

漢字の学習といえば「書き取り」をイメージする人が多いのではないでしょうか。実際に学校でも、ひとつの漢字を何十回もノートに書く宿題が出ることがあると思います。きれいな字を書くための字の練習であれば、“何度もノートに書く”という方法は間違っていません。

しかし、漢字を覚えて実際にテストで書けるようにするためには、“何度もノートに書く”勉強法は効率的ではありません。また、高校受験に対応できるような読解力や記述力を身につけるためにも、それだけでは不十分です。今、“何度もノートに書く”というやり方で勉強している人は今すぐにやり方を変えましょう。

これから説明する漢字の勉強法は、漢字を学習するのに最適なテキスト『高校入試出る順漢字スタートアップ』を使った勉強法です。効率的に学習するためには質の良いテキストを使うことも大切です。この『高校入試出る順漢字スタートアップ』は、漢字が効率的に覚えられる構成になっています。

前置きが長くなりましたが、いよいよ具体的な勉強法を説明していきます。

漢字の正しい勉強法は、まずは正しく読めるように、そして、ことばの意味を言えるようにすることから始めます。次からステップに分けて正しい漢字の勉強法を説明していきます。

ステップ①漢字の読み方と意味を覚える

まずは漢字の読み方と意味を覚えます。やり方はとても簡単です。「意味を考えながら例文を読む」これを、途中でつまらずにすらすら読めるになるまで繰り返すだけです。

『高校入試出る順漢字スタートアップ』は、1つの漢字の「読み方」「書き方」「意味」「例文」が書かれており、それぞれの漢字が正確に覚えられるように構成されています。

では、このテキストを使った“漢字の読み方と意味を覚える”勉強法を説明していきます。

このテキストでは、見開き1ページにつき20個の漢字が載っています。見開き5ページ程度をまとめて学習します。

1.すらすら読む練習をする

まずは、読み方と意味を声に出してすらすら読む練習をします。2~3回繰り返し、つまらずにすらすら読めるようになればOKです。このとき、ただ読むだけではなく意味を考え、理解しながら読むようにしましょう。また、意味を読んでもよくわからない場合は調べてみましょう。

2.意味を自分の言葉で説明する

すらすら読めるようになったら、漢字を見て読み方と意味を言えるようにしましょう。意味を説明するときは、テキストの説明を一言一句覚える必要はありません。意味をかみ砕いで自分の言葉で説明できればOKです。

例えば、「開拓(かいたく)」という漢字を覚える場合。辞書や教科書の説明では「荒野を開いて田畑とすること。転じて、新分野をきり開くこと。」のように書かれています。自分で覚える場合は「荒れた土地を田んぼや畑にすること。新しい分野を切り開くこと。」という風に、自分のことばで説明すればOKです。

このとき、読み方や意味で迷うものだけに印をつけておきましょう。あとで見直すときに印がついたものだけを繰り返せば、あっという間にことばの知識が増えていきます。

また、このテキストであまりにもわからない漢字が多い場合は、『小学漢字スタートアップシリーズ』から始めてみましょう。

ステップ②漢字の書き取りの練習

先に、読みと意味をマスターしておけば、書き取りは最初からある程度できるようになっていると思います。それは、「書き取り」の問題で出題される漢字は「読み」で出題されるものよりも簡単だからです。それでも、あまりに書けないものが多いときは、もう少し簡単なテキストから始めると良いでしょう。

それでは、ここからは書き取りの練習方法を説明していきます。書き取りと言っても、ただノートに書き写すということではありません。

1.テスト形式で漢字を書く

ある程度書けるようになっていれば、「書き取り」はテスト形式で学習します。テスト形式とは、「読み方」だけを見て漢字を書く練習です。書き取りの勉強法には、効率よく漢字を覚えるポイントがあります。それは、すぐに漢字を思い出せないときに、“意味を考えて思い出す”ということです。

例えば、「開閉(かいへい)」という漢字を覚える場合。意味は「開いたり閉じたりすること」です。問題では「ドアを(かいへい)する」などの文章で出ると思いますが、この漢字を思い出す場合は、先に意味「開けたり閉めたりすること」を思い出します。

そうすると、「開閉」という漢字が思い浮かぶと思います。

意味を考えて正解を出すことができれば、その成功体験で漢字が強く定着します。また、単調になりがちな書き取りの練習にメリハリをつけられるというメリットもあります。

2.書けなかった漢字を復習する

意味を思い出しても漢字が思い出せなかった場合は、まずは答えを見ますが、できなかった原因によって覚え方が違います。

漢字の形は簡単だけど書けなかったとき

漢字の形は簡単だけど書けなかったときは、まず意味を覚え直します。そして、意味を言ってからその漢字を書くという練習を何度かやります。例えば「握力」という漢字の場合は、「物を握りしめる手の力。」と言ってから「握力」と書くという漢字です。

形が複雑で思い出せなかったとき

だいたいこんな感じというのは思い出せたけど、形が複雑で思い出せなかったという場合は、単純に5回ほど書きます。漢字の形が複雑な場合は、部首とつくりなどのパーツに分けて覚えるのがおすすめです。例えば「濃霧」という漢字を覚えたい場合は、「濃」は「さんずい」と「農」、「霧」は「雨」と「務」という風に覚えます。

それでも覚えられない場合は、手が自然に覚えるまでひたすら書いて、からだで覚えていきます。

読解力がアップする四字熟語・慣用句

ここまでの漢字の勉強法をマスターし、次のステップに進みたい人は、四字熟語や慣用句の勉強に進みましょう。

『高校入試出る順漢字スタートアップ』には四字熟語や慣用句も入っています。これらも、高校受験に向けてぜひとも身につけておきたい知識です。

四字熟語や慣用句などのことばを知っておくことによって文章問題の内容を把握しやすくなったり、応用問題の解き方が理解しやすくなったりするからです。

では、四字熟語・慣用句の勉強法を具体的なステップで説明していきます。

1.まずは意味を声に出して読む

まず、ことばと意味を声に出して読みます。すらすら読めるようになるまで2~3回繰り返し読みます。

2.ことばを見て意味を答える

ひと通り読んだあとは、意味を隠してその部分を自分のことばでいう練習をします。

例えば、「大器晩成(たいきばんせい)」という四字熟語の場合。意味は「本当の大人物は、若いころは目立たず、徐々に実力を養っていって後に大成するということ。」です。

これを一言一句覚えるのではなく、「大物は早くに成功するのではなく、時間をかけて成功する」など、意味をかみ砕いて自分の言葉で説明します。

3.意味を見てことばを答える

意味がひと通り言えるようになったら、次は意味を見てことばを答える段階に進みます。ここまでできれば、漢字の力がついて、読解力や記述力もアップしていることでしょう。

 

*ポイント

四字熟語や慣用句を覚えるためのポイントは、「なぜその意味になるのか」を理解することです。

例えば、「あいたロがふさがらない」という慣用句の場合。意味は「相手の態度や行為にあきれかえって、ものも言えない」ということですが、この意味の成り立ちを調べます。

インターネットで、「あいた口がふさがらない 成り立ち」と検索するとすぐに出てきます。自分で調べて理解することでしっかり定着し、忘れにくくなります。

まとめ

以上、漢字が苦手な人も確実に覚えられる漢字の勉強法について紹介しました。これと合わせて確認したい国語の勉強法に“音読”があります。

みなさんは普段の勉強で音読をしていますか?音読は、高校受験に必須の“読解力”を付ける上でとても効果的な勉強法です。

国語の読解が苦手な人はぜひ次の記事をチェックしてみてください。

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